こんにちは。轄kエ翻訳事務所で論文翻訳を担当している平井と申します。
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インスリンを分泌するβ細胞が破壊され、インスリンの絶対量が不足して起こるのが1型糖尿病ですが、糖尿病のほとんどは2型糖尿病です。インスリンの分泌機能が低下したり、インスリンの作用が悪くなったりするために起こるもので、食べすぎや運動不足などの生活習慣や、肥満、加齢などの要因が絡んでいます。今までは成人になってから発症する例がほとんどでしたが、近年は子供の発症も増えています。
そのほか、膵臓の病気でインスリン分泌が低下した場合や、肝臓の病気でインスリンの働きが発揮できなくなった場合、さらに副腎皮質ホルモン剤などの薬物による影響など、多くの因子が糖尿病状況を引き起こします。
2型糖尿病は生活習慣病(lifestyle related illnesses)の代表ともいえる病気ですが、遺伝体質の影響があることも認識しておく必要があります。2型糖尿病にかかる人の多くは、「インスリンの分泌量が少ない、食後の分泌のタイミングが遅れる、インスリンの効き目が悪い」といった遺伝体質が見られます。そうした遺伝的要因を生まれつき持っている人では、食べすぎや運動不足などの要因が加わると、糖尿病になりやすいのです。両親のいずれかや兄弟が糖尿病になっている人では、この遺伝体質を持っている可能性が高いです。
しかし今日、糖尿病の人が急増しているのは、糖尿病になりやすい遺伝体質を持つ人が増えているからではなく、遺伝体質を目覚めさせる食べすぎ、運動不足、肥満などの要因が増えてきたためです。日本では2型糖尿病が40〜50年前から急増しています。それ以前には、多くの日本人の食事は質素で体も良く動かしていたので、遺伝体質を持っている人でも発症する例は多くはありませんでした。現代では好きな物がいつでも食べられるようになり、生活も便利になって体を動かす機会が減り、小太りの人が増え、それに伴って糖尿病になる人が増え続けているのです。
轄kエ翻訳事務所 論文翻訳担当:平井 |