こんにちは。轄kエ翻訳事務所で論文翻訳を担当している平井と申します。
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液体燃料(liquid fuel)の海上輸送は当然のことながら内航タンカーによって運搬されており、船の種類にはISOコンテナ船(コンテナのみを積み重ねて運搬する船)やロールオン・ロールオフ船(トレーラシャーシにコンテナを積んだ状態で運搬する船)などがあります。しかし、後者はリフト・オン/リフト・オフ方式のコンテナ船に比べて荷役が迅速そして簡便であるものの、積載効率の点で劣ります。
カーゴタンク内に油類など液体貨物をばら積みする船舶を一般にタンカー(tanker)と称しますが、厳密にはカーゴタンクが船舶の一部を構成しているものをタンカーといい、船舶の中にカーゴタンクを設置してばら積みするものをタンク船といいます。
タンカーは引火性液体類(flammable liquid)のばら積み輸送を目的としているため、危険な可燃性ガスをカーゴタンク内に内蔵しています。一方、運行に必要な主機と補機、ボイラーなどからの火気、乗組員の作業時の人体と積荷の静電気放電や工具類使用時の衝撃発火、さらには船内における乗組員の日常的に必要な調理室、浴室、暖房などといった多様な発火源(ignition source)があります。したがってタンカーの災害防止の重点は、火気から生ずる恐れのある火災、爆発事故の防止にあるため、適切な火気と火源の管理が要求されます。
また、タンカーの漏油事故は、接触、衝突、座礁(grounding)などの海難事故によるものもありますが、荷役時における作業ミスなどによる事故例も少なくないそうです。そのため、海洋の自然環境(natural environment)と水産資源(aquatic resources)を保護するためにも、海洋汚染(marine pollution)や海上災害の防止に関する法律で厳しく規定し、海上への流出を防ぐ必要があります。
轄kエ翻訳事務所 論文翻訳担当:平井 |