翻訳家によるコラム:生物学・分子生物学・バイオ技術コラム

生物学・分子生物学・バイオ技術コラム by平井
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2012年06月05日
ミサイルは先端技術の集大成

こんにちは。轄kエ翻訳事務所で論文翻訳を担当している平井と申します。

分子生物学やバイオテクノロジーをはじめとする生物学全般に関する翻訳や、医学論文、生化学、ライフサイエンスに関する翻訳など、生物学や医学において、複数の分野にまたがる翻訳も扱っています。指名でのご依頼もお受けしておりますのでご相談ください。

ミサイルの開発にはあらゆる分野から先端技術を習得した技術者が参画しています。

空気力学、運動力学はもとより、飛翔体の最適制御のための制御学、機体構造の小型軽量化(reduction in size and weight)のための材料学、材料力学、構造力学、またシーカの高性能化のための電磁気学、量子力学(quantum mechanics)、あるいはエンジンの高性能化のための熱力学、反応化学、高分子学、火薬学など枚挙に暇がありません。

ミサイルに求められる機能が多様化および高度化していることもあり、誘導方式、制御方式、推進機関方式、などにはこれらの技術をたばねるシステム設計者の決断に大きな比重が置かれるようになりました。

常に高度化しているミサイル防護技術に対抗できるよう先を見通し、ミサイルの有効寿命を考慮しておかなければなりません。さらに、個々の技術を支える基礎技術の発展にも注目してタイミングよく機械部品の高性能化に採用できるように最新技術情報に気を配っておかなければなりません。

代表的な例として光ファイバー(light fiber)の出現があります。金属線に比較して膨大な情報が伝達できること、周囲からの妨害に強いこと、などから有線誘導ではできないシーカからの画像電送が可能になりました。出現初期には高価な光ファイバーでしたが、民間での需要が増大したことから急激に価格が低下しました。

今では、ミサイルの開発技術がその国の先端技術レベルを表すとも言われています。

轄kエ翻訳事務所   論文翻訳担当:平井