こんにちは。轄kエ翻訳事務所で論文翻訳を担当している平井と申します。
船舶用エンジンとして最初に使われたガスタービンは、1947年にイギリスの砲艦に搭載されたガトリックと言われています。現在、ガスタービンとしては主として、航空転用のものがその小型・軽量・大出力の特性を生かして、各国海軍の艦艇用として広く使用されています。商船用エンジンとしては、これまでホバークラフトや水中翼船(hydofoil)などの特殊な用途に限られていました。しかし、海上輸送(marine transportation)の高速化により、高速フェリーや高速貨物船としての用途も広がろうとしています。
船舶用ガスタービンが使われた初期の頃は、重構造形ガスタービンが中心でした。しかし、1960年代後半から航空用ターボジェットの発達に伴って航空転用形が使われるようになったのです。海で使用するため、ガスタービンには耐久性を高めるため塩害対策用として、燃焼器ライナおよびタービンと圧縮機の翼に耐食コーティング(corrosion protection coating)が施されています。
日本でも「こんごう」級のイージス艦などに使われており、C5A輸送機用エンジンであるTF39およびボーイング747ジャンボ機などに搭載されているCF6を母体として開発されたものです。
ガスタービンは、ディーゼルエンジンに比較して熱効率が劣るので、ガスタービンとディーゼルエンジンの組み合わせも使用されます。また、効率を高めるため、排熱を回収するため熱交換器を用いた再生サイクルや中間冷却再生サイクルも利用されています。
轄kエ翻訳事務所 医学翻訳・分子生物学翻訳・生化学翻訳担当:平井 |