こんにちは。轄kエ翻訳事務所環境翻訳担当 Y.M. です。
40℃近い猛暑の中、ワシントンDCのスミソニアン・フォークライフ・フェスティバルに出向きました。目的はテネシー大学展示のゼロエネルギー(zero energy)住宅、Living Light House。
電力網(power grid)から完全に独立した建築については、これまでも様々な提案がなされてきました。パッシブソーラーシステム(passive solar system)から太陽発電(solar power generation)、風力発電(wind power generation)、地熱利用(geothermal energy)まで、この20年の技術的進歩は目覚しいものです。しかし、こうした建築が一般的になったかといえば、まだまだといわざるをえないのではないでしょうか。
Living Light Houseの特徴は、こうした最新のゼロエネルギー技術を、輸送組立ての容易なシステムとして実現したことです。トレーラーハウスとして全米を移動展示中ですが、一歩足を踏み入れたときの開放感が新鮮。トレーラーハウスの床面積からは想像しがたい、ゆったりとした明るい空間となっています。
デザインのもととなったのは、テネシーの夏の高温高湿から建物を守り、空気の循環を促すよう19世紀に考案されたcantilever barnとのこと。エネルギーを要する機能(キッチン、風呂場、湯沸器等)を家の両側に集約(core volumes)し、中央は採光と多目的空間の確保に充てられています。
このような機能的な住宅モジュールが、より手ごろな価格で入手できるようになる日が待ち遠しいものです。
Living Light Houseホームページ→http://livinglightutk.com/ourstory/
轄kエ翻訳事務所 環境翻訳担当:Y.M. |