こんにちは。轄kエ翻訳事務所でスポーツ分野の翻訳を担当している佐々木です。
今回のテーマはプロ野球の契約金(contract money)問題についてです。
読売ジャイアンツ(巨人)の契約金問題について、朝日新聞が3月15日の朝刊で報じました。6選手に支払われた契約金の合計が最高標準額を超える36億円だったとのことです。最高標準額とは、新人選手(rookie player)の契約金について12球団で申し合わせた金額で、1993年に逆指名制度が導入された際に設けられました。最高標準額を1億円とし、その翌年からはドラフト1位と2位の選手には5,000万円までの出来高払い(incentive)を加えることが可能となっています。契約金の高騰や新人選手の過度な争奪戦を防ぐことが目的でしたが、罰則(penalty)の規定はありませんでした。しかし、2007年に西武ライオンズと横浜ベイスターズ(当時)で最高標準額を超える契約金が支払われていた事実が発覚し、その後に契約金は1億円を、出来高払いは契約金の50%を上限とする取り決めがなされています。
今回の件について、巨人はルール違反でないと主張しており、同調する他球団の社長もいます。また、日本野球機構(NPB: Nippon Professional Baseball)も当面は様子を見る構えを崩しておらず、問題は進展していません。プロ野球の開幕直前にこのような報道があり、選手だけでなくファンの間にも戸惑いが広がっていますが、速やかに調査を進め、シーズンが始まるまでにはすべてを明らかにしてほしいと思います。
轄kエ翻訳事務所 スポーツ翻訳担当:佐々木 |