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契約書・法律文書に関する翻訳

契約書・法律文書に関する翻訳Your legal language liaison

契約書というとビジネスの世界で交わされているイメージがありますが、実際は私たちの生活にも深くかかわっています。例えば、婚姻(marriage)。日本国憲法第24条に「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない」と規定されているとおり、一種の契約と言えます。ちなみに、婚姻と結婚の意味は同じですが、婚姻は法律的な要素が強い場面で使用されます。日本では戸籍法に基づき婚姻届(婚姻届書)を行政機関に提出することによって形式的に婚姻が成立しますが、海外では結婚をする際に夫婦の財産に関する契約を結ぶケースが多く見られます。婚前契約書(prenuptial/premarital agreement)と呼ばれるもので、結婚前に所有している財産の割り振りやお互いの義務、約束、責任の所在などを明確に取り決め、公的な文書に残しておく制度です。まだまだ日本人にはなじみの薄い制度ですが、今後は増えていくかもしれません。

もちろん、契約書はビジネスの世界でも重要な存在です。日本では合意(agreement)と契約(contract)は基本的に同義とされています。しかし、欧米では合意と契約は別の概念となっており、契約は2人以上の当事者間で合意し、その合意が法律上強制され(enforceable by law)、約因(consideration)を含み、書面化されたものを指します。約因とは、契約当事者の間に存在しなければならない取引上の損失です。以下、ビジネスの契約書に出てくる英単語をいくつかご紹介します。

contract 契約、契約書
agreement 合意
open terms 未決事項
memorandum/memorandum of agreement 覚書
letter of intent 基本合意書
minutes of meeting 議事録
warranty 保証
product liability 製造物責任
trademarks 商標権
force majeure 不可抗力
term of agreement 契約期間

ビジネスでの代表的な契約は売買契約(sales agreement)やライセンス契約(license agreement)などがあります。売買契約は文字どおり、ある製品を販売、購入するために締結する契約です。ライセンス契約は特許や商標などの権利者が第三者にその利用、実施の許諾を与える契約を指します。

一口に契約書と言っても、私たちの日常生活に身近なものから海外ビジネスで作成されるものまで多種多様あります。そのため、契約書の翻訳には幅広い知識が要求されますが、常に質の高い翻訳を提供できるよう、原稿に不備があると思われるケースなど確認が必要な場合にはお客様と密にコミュニケーションを取りながら作業を進めています。また、訳語のニュアンスや処理についてもメモ書きを付けたり、納品時にご説明をするなど、きめの細かいサービスを心掛けています。

この翻訳分野の専任者からのごあいさつ

岡田契約書・法律文書翻訳担当の岡田です。

契約書や法律関係の論文を専門に訳しています。
契約書翻訳では、係り方をわかりやすく、専門用語に慣れていない方も想定し、一般には使わないような契約書だけの言い回しをできる限りおさえて訳すようにしています。
1つの契約書の中で、同じ単語でも違う意味を持っている場合がありますが、そのようなときも、流れを考えながら臨機応変に訳すようにしています。 ご不明な点については、私もお答えできますので、ご遠慮なくお知らせください。
→岡田が担当する「契約書コラム」はこちら

ロビンソン契約書・法律文書翻訳担当のロビンソンです。

以前は海外の商品契約や映像のライセンス契約の仕事をしておりました。現在は高橋翻訳事務所で契約書翻訳を専門に担当しています。契約書を読み慣れていない方でも、一読しただけですぐに理解できるようなわかりやすい訳文に努めていま契約書にありがちな何行にもわたる長い原文の場合、意味を損なうことなく、複数の訳文に分けるなどの工夫をしています。原文全体のニュアンスやその中のそれぞれの言葉の役割に応じた、自然な日本語の表現を用いるよう細心の注意を払っています。
→ロビンソンが担当する「ハワイ生活と英語コラム」はこちら

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