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環境に関する翻訳

環境に関する翻訳Diligent documentation

「環境(environment)」という言葉を聞くと、地球温暖化(global warming)や生態系の破壊など環境問題が思い浮かぶ方も多いと思います。一般的に環境問題の概念が生まれたのは18世紀半ばから19世紀にかけてイギリスを皮切りに起こった産業革命(industrial revolution)と言われています。製鉄技術や動力源、移動手段の発達により重工業が発達し、大量生産が可能となりました。しかし、同時に燃料として大量の石炭が必要となるため、大気中の二酸化炭素が急増し、地球の温暖化が始まりました。

日本でも第二次世界大戦後の高度経済成長期には大気汚染によるぜんそく、水質汚染による水俣病やイタイイタイ病などが大きな社会問題となりました。その後、公害対策基本法(Basic Law for Environmental Pollution Control)や自然環境保全法(Nature Conservation Law)が施行され少しずつ法も整備もされてきましたが、1997年に採択された京都議定書(Kyoto Protocol)以降、環境に対する意識が大きく変化してきています。

特に近年は再生可能エネルギー(renewable energy)への関心が高まっています。資源エネルギー庁(Agency for Natural Resources and Energy)のホームページには、「エネルギー源として永続的に利用することができると認められるものとして、太陽光、風力、水力、地熱、太陽熱、大気中の熱、その他の自然界に存する熱、バイオマスが規定されています。再生可能エネルギーは資源が枯渇せず繰り返し使え、発電時や熱利用時に地球温暖化の原因となる二酸化炭素をほとんど排出しない優れたエネルギーです」と説明されています。

再生可能エネルギーで一番身近なものは太陽光発電(solar power generation)でしょうか。街を歩いていると、屋根にソーラーパネルを設置している住宅が急増しているのが実感できます。太陽光発電協会のデータによると、太陽光発電システムを設置した住宅の件数が2012年で100万件を突破しました。特にここ数年での伸び率は高くなっており、システム設置の補助金や余剰電力の買い取り制度が後押しをした結果と言えるでしょう。

近年は黄砂(Asian dust)やPM(particulate matter)2.5、そして福島第一原子力発電所の放射能汚染(radioactive contamination)など、新たな環境問題が発生しています。日々新しい単語や専門用語が生まれる環境分野ですが、こまめな情報収集や定訳のチェックを行い、質の高い翻訳を提供できるよう心掛けています。

この翻訳分野の専任者からのごあいさつ

YM環境翻訳担当のYMです。

環境コンサルタントを経て米国でサステイナビリティ研究を行った経験を活かし、環境に絞って翻訳活動を行っております。修士共同研究ではカリフォルニア州道路公団の依頼で景観計画を作成。サステイナブル・コミュニティに関する研究では代替エネルギーから建築、農業、教育まで幅広い分野を統合する試みに携わりました。調査→分析→報告/発表という一連の流れの中で、必要に応じて関連分野の情報収集を行うなど、環境に関わる各分野に適した正確な翻訳を行います。
→YMが担当する「環境コラム」はこちら

過去の翻訳例のご紹介

  • グリーン投資減税の概要(日本語→英語)
  • 環境に関する機関のホームページ(日本語→英語)
  • 太陽光発電システムに関する報告書(日本語→英語)
  • ハイブリッド車と環境への影響についての文献(日本語→英語)
  • 環境ホルモンの原因と影響に関する報告書(日本語→英語)
  • 急速充電器の導入、運用に関するレポート(英語→日本語)
  • 熱力学に関する論文(英語→日本語)
  • 原子力発電所の閉鎖についての雑誌記事(英語→日本語)
  • マイクロ水力発電の活用に関する論文(英語→日本語)
  • 都市空間の緑化と効果に関する資料(英語→日本語)

翻訳例

翻訳 ケース1

例文

Following a major earthquake, a 15 meter tsunami disabled the power supply and cooling of three Fukushima Daiichi reactors.

翻訳例

東日本大地震後に発生した高さ15メートルの津波によって電源が喪失したため、福島第一原子力発電所に3基ある原子炉は冷却不能となりました。

注意する点

「Fukushima Daiichi」は「福島第一原子力発電所」と正式名称にしました。また、「電源喪失」や「原子炉」、「冷却不能」なども訳文を読んで分かりやすい単語を選択しています。


翻訳 ケース2

例文

The U.S. Army announced $7 billion in power-purchase agreements (PPA) to nearly two dozen companies for solar energy on Wednesday.

翻訳例

今週の水曜日、米軍は約20社の太陽光エネルギー関連企業と70億ドルの長期売電契約(PPA)を締結したことを発表しました。

注意する点

「PPA」の定訳がありませんでしたので、検索結果の多い「長期売電契約」を採用しています。また、「nearly two dozen companies」は日本語として通りの良い「約20社」としました。


翻訳 ケース3

例文

Concerns about salesmen pressurizing consumers to buy their products, giving unclear information about paperwork and cancellation rights, and providing low-grade installations were highlighted.

翻訳例

申込み手続きやキャンセルに関する明確な説明をせずに自社製品を購入させ、低品質の設備を取り付ける販売員の問題を取り上げていました。

注意する点

原文の並びにこだわらず、日本語として違和感のない文章に仕上げました。「cancellation rights」は直訳すると「解除権」ですが、今回は分かりやすく「キャンセル」としています。


翻訳 ケース4

例文

Data released by a green energy company shows wind farms producing enough electricity only to boil two to three kettles at a time.

翻訳例

グリーンエネルギーを手掛ける企業が発表したデータによると、ウィンドファームでは一度に2、3のやかんを沸騰させる電力しか生産できないことを示しています。

注意する点

「wind farm」は日本語で「集合型風力発電所」と訳しますが、国内の施設などでも「ウィンドファーム」が使用されているので、今回はそのままにしました。